映画やアニメ鑑賞に活躍中のプロジェクター。
自室に設置してあるものはEPSONのEH-TW4500ですが、こちらは透過液晶3板式のもの。
しかし人間欲が出ます。
透過液晶方式はコストパフォーマンスに優れていますが、高級機で採用されている反射型液晶方式...いわゆるLCOSを使ってみたぁい...みたくない?
ということでSony HW-15を買って試してみることに。
EH-TW4500と同時期に販売されていたSXRD搭載のエントリー機です。
TW4500はどっちかと言うとハイエンドモデルなので、単純に比べられないですが...
ランプ切れ本体を1万円くらい、交換ランプをAliexpressで25ドル、おおよそ13,000円くらいでした。
ンプが本体の後ろ側にあるので、単純な投影距離は同じくらいでもTW4500と同じ位置に置くと10cmくらい投影距離が短くなってしまうので注意。
そしてまずは素子の単純な性能比較。
左がHW-15(LCOS)、右がEH-TW4500(3LCD)。
明らかに粒状感が違います...!
LCDの方は仕組み的に開口率が低いので格子が目立ち、100インチで1.5mくらい離れても映像にざらつきを感じます。
一方LCOSは、近づいてみてようやくうっすらドットの境が見える程度。
しかも設定で色ズレを補正できるので調整してやると、もうくっきりはっきりベッタリな絵に!
これはアニメなんかだと映えますね...!
と、素子の性能は圧倒的にLCOS勝利。
エントリー機とはいえ映像素子は上位機種と同じ(厳密には1世代前のモデル)ですし。
しかしながら常用にあたって問題ないか検証を続けると残念な結果に。
まずはこちらの実写画像。
ここからは左半分をSony HW-15、右半分をEPSON EH-TW4500にして同時に投影したもの。
まず色の乗り方が全然違います。
EPSON側はハッとするような鮮やかな赤なのに対し、Sony側はやや色が抜けたような色調。
これはカラースペース設定をノーマルにしているので、ワイドにするとこちら。
まぁ写真だとちょっちしか違いがわかりませんが、実際の目視ではだいぶ色味がのって気持ちが良い発色になりました。
EPSON側はあれこれ色調調整終わってる状態なので自分の好きな濃いめの設定になっていることもあります。
ただし、カラースペースをワイドにすることによる悲しい弊害が...
実写だとわかりにくい(↑の写真だと真ん中の青いところが若干分かりやすい)んですが、例えばこちらの画像だと...
真ん中の月の周りにめっさバンディング(疑似輪郭、トーンジャンプとも)が出てしまっています。
カラースペースをワイドからノーマルにするとかなり軽減されますが、それでもどうしても消えない。
逆にノーマルにすると色乗りが悪すぎて別の不満が出るのでワイドにしておきたい...。
更に悪いのはワイドにした状態でコントラストやらの色調補正をすると、バンディングが更に強調される結果に...。
こういう明るめのシーンならまだいいんですが...
(それでも左の洋服の青いところにノイズが)
暗いシーンだと酷く、静止画ではわからないですが動画で見ているとある程度のブロック単位でノイズが発生するのでまるで低ビットレート動画のブロックノイズのように見えます。
せっかく大画面・高画質(フルHDあれば今のところは十分)で見たいのに、本来無いはずのブロックノイズを生成されてしまうと...アカン。
これはLCOSの問題ではなく、HW-15の映像エンジンの問題と思われるのでより新しい機種や上位機種では発生しないとは思いますが...
使いたいのに使えない...(ヽ´ω`)
実写では目立ちにくいので、本機は映画好きの家族行きかな...Ω\ζ°)チーン
他にもいくつか欠点があり、
・投影中に熱気で蜃気楼のように像が揺らぐことがある。(EPSONは無し)
・投影像の外周5cmくらい(100インチ時)に明らかな黒浮き(光漏れ?)がある
もあり、LCOS特有ののっぺり像に非常に惹かれつつ...次に買い換えるときにもうちょっと新しいLCOS機を買うことにしよう...。
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