PLC用ノイズフィルタ(BL-PST35)を導入。

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PLC(高速電力線通信)が国内で解禁された2006年末、無線LAN環境の不安定さに嫌気MAXだったため、速攻で近所の家電量販店でPanasonicのPLCアダプタを購入し、今日に至るまで使い続けています。
今までは問題がなかったのですが、昨年末頃に通信が不調になったため、調査した結果パナソニック製のPLCノイズフィルター、BL-PST35を導入することとしました。

DSC00794.jpg

具体的なネットワーク不調の症状としては、通信が極端に遅くなるというものでした。
ウェブページの表示も画像が全然表示されず、アナログモデム時代か!っというほどの遅さ。
ファイルのDL等をしてみても、100Kbyte/sec出るか出ないか...そんな具合でした。
今までは20Mbps近く出ていたはずなので、明らかにおかしい状態。

あくまでインターネットが遅く、家庭内LANは問題なかったため、PLCやルーターなどのインターネット側を疑い、また常時遅いわけではなかったことから調べて行った結果、家族が使っていた電気ストーブが怪しいという結論になりました。
試しにストーブの電源の差込口を変えてもらったところ、問題が起きなくなりました。
以前から使っていた電気ストーブなのでなぜ今年突然問題を起こしたのか分かりませんでしたが、これにて一件落着。

しかしながら似たようなことが今後起きるのは困るので、ノイズフィルターを入れることにしました。
BL-PST35に目をつけてネットで探しましたが、どこも在庫無しでお取り寄せ状態。
唯一ソフマップで在庫有りになっていましたが、1個しか在庫がなかったようで、上流側・下流側用に2個注文したところ入荷次第発送になってしまいました...。
問題を起こした上流側だけに入れれば十分でしょうが、下流側にも入れて今より回線速度が上がるとうれしいな、っということで結局ソフマップで注文しました。

そして到着。2週間くらいかかったかも。

DSC00788.jpg

コンセント直結タイプのPLCのアダプタと干渉しないように横長になっていて、両端に差込口がついています。
PLCをノイズフィルタに接続するとPLC通信がフィルタリングされてしまうのでPLCアダプタは壁コンセント直結のままとし、ノイズを発生する機器をノイズフィルター通して電源を取るように接続します。

特に問題なく導入できたので、フィルターの効果を調べてみました。
PLCアダプタ間の通信速度ではなく、インターネットとの接続速度を計測したため実際のスループットよりは低くなってしまっていますが、相対的にどの程度改善したかはわかると思います。

まず、何も対策をしない場合の通信速度がこちら。

before.png

そして、ノイズフィルタを上流側(今回、電気ストーブが設置されていた側)に接続した通信速度がこちら。

root側のみ.png

そして、上流・下流の両方にノイズフィルタを接続した通信速度がこちら。

両方.png

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まず、何も付けない状態と上流側のみフィルターを接続した場合について。
こちらは速度変化は誤差程度で、効果なしと判断できます。
ノイズの発生源であった機器を遠くに持って行ってしまっているので、今までどおりの20Mbpsがそのまま出ている感じです。

次に、上流と下流の両方にフィルタを接続した場合について。
こちらは上り1Mbps、下りは5Mbpsの速度増加が見られます。
上流側だけの時は変化がなかったので、下流側においてわずかながら何かしらのノイズの影響を受けていたようです。

そして理論ではなく実測で25Mbps出ていますので、PLCとしてはかなり快適に通信ができているようです。

結局、ノイズフィルターを買わなくてもネットワークの障害は解決できたのですが、フィルターの導入により、あまり体感できないながらもインターネット接続速度が上がったのは良い副次効果でした。


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このページは、kitcatが2014年1月 9日 21:39に書いたブログ記事です。

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