T221購入。

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最近あちこちで中古品とかデッドストックが放出されているIBMのT221というディスプレイがあります。
このディスプレイの特徴はなんと言ってもその解像度。
4k2kと呼ばれる3840x2400、実にWUXGA 4枚分もの解像度を誇ります。
パネルサイズは22.1ワイドしかないのでその密度たるや200dpiというとんでもない代物です。
でもそのお値段もとんでもなく初期モデル発売時には298万円という価格です。
(参考記事:元麻布春男の週刊PCホットライン

もともとCADやレントゲン写真といった用途に使われるものですが、どうやら入れ替えとかの関係で
中古ショップなんかに大量流出してます。
それも一度に大量に流出したためか、おおよそ5万円程度で販売されています。

2ヶ月くらい前から某ショップ・・・というかGENOで時々売っているのを見かけていましたが、
最近になってあちらこちらで話を目にするようになり、一度その解像度を体験するために
購入してみることにしました。



・・・というのが先週くらいのお話。


P7140021.JPG

 
届いた。

購入したショップはDo-夢という北海道にあるショップ。
なぜココで買ったかというと、GENOが49800円+送料・手数料に対して
こちらでは42800円+送料無料・手数料のみ だったからです。

ただし、GENOで売ってるモデルはケーブル等を用意すれば最大解像度の時に48Hzの
リフレッシュレートで動くDGPという最終型モデルですが、
こちらは41Hzが最大のDGMというモデルとなっています。

ただ、ケーブル等を用意すると軽く1万くらいかかることと、グラボ等の準備も考えると
おそらく付属のケーブルのみで実現できる25Hzで常用することになりそうなので
安いほうで買うことにしました。
メールでやり取りしたところ特に不具合のないものを売っていることも確認できましたし。
(GENOだと画面焼けしてるハズレがくることもあるようです)

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届いたら、まずは初期不良の確認と、某掲示板の情報どおりにファームウェアをセットします。
そのままだとうまく最大解像度が表示できなかったり、最大解像度時のリフレッシュレートが
20Hzで頭打ちになったりします。
というか実際に前者が発生しました・・・PCからは最大解像度の情報が違うように見えたようです。

P7140023.jpg

ディスプレイ下にある小さな穴の中にデバッグモードに入るためのスイッチがあるのでまずは押します。
(取説に導電性のもの突っ込むなと書いてあるので爪楊枝とかで)
最初は場所がわからず奥まで突っ込んでいたりしたのですが、下から覗き込んだところ
1mm x 2mmくらいの小さい黒いタクトスイッチっぽいものがあり、それがデバッグスイッチでした。
それを押した後にOSDメニューを開き 輝度設定を開くと、通常は0~20しか設定できないところが
それ以上の値まで設定できるようになっています。
ココで設定した値にEDIDが書き換わるので、ケーブル1本で最大解像度@25Hzにするためには
値を35(DGPモデルは37)に設定します。

以上でOS側から1920x2400@25Hzの2画面表示ができるようになります。
なんとか最大解像度に設定できました。

ちなみにメインディスプレイとT221の半分をGeForce 9800GX2、
T221の残り半分をGeForce 7800GTXで描画しています。
XPだとGX2でデュアルディスプレイしつつSLIを有効にできないのが悔しい・・・
Windows 7が出たら乗り換えるかも・・・。

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次に現在あるサブディスプレイと置き換えるために、VESAマウントを取り付けます。
T221の購入を今までためらっていたのは、これが使えるかどうかがはっきりしなかったためです。
某掲示板にて付けられた!という記事を目にしたのでDo-夢にて購入する際に一応聞いてみました。
回答は「100mmの付けられそうな穴はあるが保障できないから付けられないってことで」とのこと。
掲示板で付けられた人もいたようなので思い切って購入して試してみました。

P7140024.JPG

ねじを8箇所はずしてスタンドを取り外します。
(下の4箇所のねじはネジの頭が大きい上に固く締まっているので、上の4つのネジで
使ったドライバーより一回り大きいのを使うといいと思います)

P7140026.JPG


そしてVESAアームを取り付け。
アームについてきたネジともともとのネジのピッチが同じだったので、
アーム付属の長いネジを使ってとめました。
ここでディスプレイケーブルと電源ケーブルをはずして作業していますが、
付けておいたほうがいいです・・・あとでつけるのにちょっと苦労しました orz

心配していましたがごくごく普通に取り付け完了しました。
ただしディスプレイ自体の重さが前より3kg重くなってるのでアームが耐えられるのか・・・?
(T221はスタンド込みで約12kg、スタンド外すと8.9kgくらいです)

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そして元のところにアームを取り付けて完成!

P7140031.JPG

ちょっとアームがギシギシ言ったりアームを付けてるメタルラックの強度が心配です・・・
しばらく様子を見て、場合によってはアームを買い替えるほうがよさげーです。

とりあえず文字が想像以上に小さいですね!w
W-ZERO3とかと同じくらいといわれてますが、確かにそんな感じです。
縦画面にしなくてもYahooのトップページが全部収まってます。
ブラウザの横にある小さな画面は「画面のプロパティ」ウィンドウです。
かなりちっちゃく表示されちゃいます。

P7140032.JPG

T221の拡大。
モザイクなんてかけなくても文字が読めません。小さすぎて。w

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液晶パネル自体は古いとはいえさすが国産IPS。
視野角で色味が変わったりしません。
1920x1200で使うと60Hzで使用できるので、中古ですが5万円で買える高品質IPS液晶として
優秀かもしれません。
1920x1200ならちょうど1/4倍なので綺麗に表示されますよ。

少し気になるのがバックライト輝度を落とすと色が青みがかるところ。
バックライトを明るくすればいいのですが、もともと消費電力高めなので抑えて使いたいところ。
全体的に青くなるというよりは、灰色系が顕著に青みがかる感じです。
あまり詳しくは調べてないのでなんともいえませんが、壁紙が青くなっているので間違いないでしょう。

とりあえずはグラボで色調を調整してみよう。どこまで改善するかはわからないけれども。
ただしバックライトを明るくしておけばそんなことはないので気になる人は全開で使えばいいのでは?w


以上、T221の導入&ファーストインプレッションでした。
またそのうち追加記事書くことあるかもね・・・?


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だんどんのひとりごと - IBM T221 (2010年2月 5日 07:30)

[9503-DGM]超高精細!!22インチQUXGA-W(3840x2400)のプロユースワイド液晶です。何と言っても特徴は、最大解像度 3840x2400。まさに芸術的です。難点を言えば、でかい弁当箱のアダプターと、HDCP未対応と対応できるビデオカードが限られているという事です。NVIDIA Quadro4 900系L、NVIDIA Quadro FX 1000/2000/3000系、Quadro FX1500SAPPHIRE HD4670 1G GDDR3 PCI-E DUAL DVI-IHI... 続きを読む

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このブログ記事について

このページは、kitcatが2009年7月14日 21:55に書いたブログ記事です。

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