自宅サーバーを7年ぶりに更改。

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だいぶブログを放置していましたが、ちょろちょろ更新再開。
撮りためたブツをちまちま記事にしていきます。

さて、久々の更新一発目はサーバーのリプレースについて。
自宅NAS兼録画サーバー兼Webサーバーの更改をGW中に行いました。

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今回使用したパーツは次のとおり。

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CPU: Ryzen 2700 Box (新品23,000円 Divisionコード付き)

今までのサーバーPCが4C4Tのi5 3570Tだったので、コア増量できるi5 8400(6C6T)あたりを当初は考えていました。
しかしIntelCPUがセキュリティホールパッチで性能が出なかったり、供給不足で値段が高止まりしたりとイマイチな状況であるため、久々にAMD CPUにすることにしました。
Ryzenはかなり優秀みたいなので使ってみたかったのもあります。
もう少し待てばZen2が出てくるのはわかっていますが、GW中に構築作業したいので待たずに購入。
サーバーに使ってみて優秀なら、Zen2の価格が落ち着いたころにメインPCをRyzen3000シリーズにしたいかも。

最初はRyzen2600(6C12T 実売18,000程度)で考えていましたが、リテールクーラーのWraith StealthだとイマイチCPUが冷えないようなので、別途クーラーを買うか、2600XにしてWraithMaxクーラー付きモデルを買おうか悩み、社外クーラーや2600Xにするくらいならもう少しだけ足してWraithSpireクーラー付きの2700(8C16T)にしたほうがそこそこ冷えるクーラー付き&物理コアが増えていいよね!ってことで2700にしました。

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M/B: ASRock X370 Taichi (中古14,500円)

最新の400番代のB450シリーズで良かったんですが、日本製コンデンサ使ったりの高品質マザーボードにしたかったので、同じくらいの予算で1個前のモデル(BIOS更新済みでRyzen2000シリーズ対応)の中古マザーを購入しました。
高品質がいいなら新品買えよって言われたらぐぅの音も出ないですが(ヽ´ω`)
昔ASRockマザーで痛い目を見てあまりいい印象がなかったんですが、最近は元親会社のASUSが微妙になってきた代わりにASRockが安くて高品質な感じの模様?

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Memory: Crucial DDR4-2133 4GBx4枚 (メインPCからのお下がり)
メインPC作成時、まだまだDDR4が出たばかりで高価だったので32GBにしたかったところを4GBx4の16GBで組んだため、メインPC用にSanMax Micron DDR4-2133 8GBx4枚の中古品(15,000円)を購入し、メインPCに取り付け、外した16GBをサーバーに転用する形にしました。
OCメモリーもいいですが、一度サンマメモリを使ってみたかったので・・・

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グラボ:なし(USB-HDMIアダプタを使用)
サーバーPCは基本的にリモート接続で利用するためグラフィック機能は不要ですが、セットアップ時にはどうしても必要になります。
IntelであればほぼすべてのCPUが内蔵グラフィック機能付きですが、Ryzenでは型番にGがつくモデルしかグラフィック機能を搭載していません。
G付きで6C12Tや8C16Tモデルがあればいいんですが、現状は4C8Tの2400Gしかなく、スペック的に選定外。
そのためセットアップ時のみ手持ちのグラボを取り付けて作業し、運用時は電力の無駄なのでグラボを取り外して運用することにしました。
ただし直接サーバーの画面を見て作業することも偶にあるため、USB接続のHDMIディスプレイアダプタを購入しました。
Fresco Logicのチップ搭載でフルHD対応、Aliexpressで10ドルくらい。
UEFI BIOSいぢりたくなったらわざわざグラボ付けないとならないですが・・・まぁ最初くらいしかいぢらないですし。


SSD: Kingmax KM240GSMV32(OS用)
前サーバーは120GBでしたが、Hyper-Vのディスクイメージで圧迫されてやりくりが大変だったので240GBを選定。
特にメーカーにこだわりもなかったので近所のPCパーツショップで2,980円(税別)で売っていたのを購入。
ネットでは価格コムの最安が3,600円くらいなうえ、20%還元キャンペーン期間中のPayPayで購入できたのでかなりお安く買えました。
メインPCならNVMe一択ですが、起動しっぱなしのサーバーなのでSATA3で十分・・・


HDD: Toshiba DT05ACA800 19,590円 ×2
以前のサーバーではNAS用、TS保存用とそれぞれ2TBのHDDをRAID1で組んでいましたが、ディスク搭載量を減らしたかったため8TBを2台でRAID1構築します。
購入後、組み込む前に別PCへUSB接続しWDのツール(Data Lifeguard Diagnostic for Windows)を使って
QuickTest→ExtTest→QuickTest→Erase(0Fill)→QuickTest→ExtTest
と実行して全セクタ異常チェック済み。
8TBあるとすごい時間かかりますが、初期不良あると困るのできっちり確認。

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HDD: Toshiba DT01ACA300 (メインPCからのお下がり)
メインPCのデータをちょくちょくバックアップする先用に遊んでいた3TBのHDDを1台取り付け。

ケース: LianLi PC-100 (メインPCからのお下がり)
以前のサーバーはフルアルミケースを使っていましたが、板厚が薄くペッコペコで安っぽいので流用せず交換。
メインPCをピカピカ電飾したくケースを変えて余っていたため、フルアルミ・マザーボード180度反転取り付けの変態ケースを流用。

電源:SilverStone SST-ST40NF 8,695円 (400Wファンレス, 80+Bronze)
7年も運用していたので変えればいいんですが、ファンレス・セミファンレスで手頃ないい電源が見当たらなかったのでとりあえず旧電源を流用。
低負荷でしか使用していなかったでまだまだ使えるハズ...。
80+Bronzeなので、Gold以上くらいの電源にしたいとは思いつつ...。 

チューナーカード: Plex PX-Q3PE4
PT3による地上波2・BS2の計4ch受信環境から、同時8chにしたく購入。
セットアップし使えるようにしましたが、どうしてもドロップ発生するのが回避できず...
結局、今まで使っていたPT3と、メインPCに刺さっていたPT3の2枚刺しにすることに。
(メインPCからのTV視聴はSpinel導入で対応)
PT3はとても安定していて良い...。


組立自体は特にトラブルこともなく。
リテールクーラーをネジ止め固定するのがやけに難儀したくらい。
そして動作速度は爆速で、メインPCより早くてなんとも言えない気分。

cine.png

メインPCではマルチコア2266シングルコア297だったので、マルチコア3131シングルコア385のRyzenに完敗。
2014年に組んだPCだし、コア数も負けてるし仕方ないですが。
まぁたまにゲームやるメインPCと、毎日エンコードするサーバーPCならサーバーが速いことに異論はない!

ただ問題は消費電力で、旧サーバーはアイドル時50W程に対し、アイドル時60W・動画エンコード時110W程となりました。
(旧サーバーはHDDが5台も動いていたので無駄に電力高かったかもしれない...)
エンコードは仕事行ってる日中に処理させるのでそこまで速度は必要ないので、動作倍率かベースクロックを下げてダウンクロックしたかったんですが、まさかの倍率変更(下方向に)ができなかった...。
オーバークロックはX付きモデルでないとできないですが、ダウンクロックができなかったのは想定外。
Vcoreを-0.1Vオフセットしましたが、これも最大-0.1Vなのでこれ以上下げられず。
なんとなく付けたRGBピカピカ電飾とUSB-HDMIアダプタを外せば2~3Wくらい下がりますがそれくらい。
ちょっと消費電力が増えてしまいました...。
動作音も静かになったし、心なしかVMのhttpサーバーもサクサク動作になったりと満足度は高いですが、これだけはちょっと調査不足でした。

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以前のサーバーのおもひで。

それにしても以前のサーバー、7年もの間ほぼノンストップでトラブルなくよく動いてくれました。
東日本大震災で計画停電対応のためにUPS導入したり、いろいろありました...

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Cドライブとして使っていたSSDのDiskInfo。稼働時間55,487時間、電源投入回数54回。
これがほぼ稼働時間とイコールになるハズ。
7年弱稼働していたハズですが年に換算すると6.33年なので、結構いい加減な測定値かも?

diskinfo3.png

NAS用として使っていた2TB HDDのDiskInfo。
電源投入回数がCドライブより少ないのは最初の環境構築時には接続していなかったからか。
なのになぜかOS用SSDより稼働時間が多い不思議。
特に不良セクタも発生していませんが、6万時間超えHDDは運用には怖くて使えませんネ...


diskinfo2.png

最古参HDDのDiskInfo。
以前のサーバーの、そのまた前のサーバーからの引き継ぎ品です。
使用時間は8万時間超え!電源投入は100回ちょっと!
こちらも不良セクタ等の発生はありませんが...流石にいつ突然死してもおかしくないかも?

しばらくは新サーバーPCトラブル時の予備機として保管しておきますが、ゆくゆくはバラしてハードオフ等で処分かな。
こんな過労死寸前のHDDを中古市場に出すのはちょっと気が引けますが...w


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以下、セットアップ時につまずいたところをメモ書き。

○HDDがAHCIなら見えるが、RAIDモードにするとなぜか見えなくなる症状が訳わからず手間取り
これとは別に、biosの設定を変える度に電源オンオフを何度か繰り返してから起動するという不思議な動きもしていたが、結果的にはCMOSクリアしたところ全ての現象がスッパリ解決した。
てっきりBIOSの設定変更に絡む動きだと思っていたが・・・ 解決に無駄に時間がかかってしまった。

○RaidXpertのログイン画面でSubmitボタンがグレーアウトして押せない。
海外フォーラムを見たところ、ドライバーの欠如が問題ぽいのでOSインスコ時に使うRaidドライバー(FDDなんちゃら)の.infを手動で入れて再起動したところ使えるようになった。

○TVtestでスマートカードが見えない(OSからは見えてる)
リモートで接続していることが原因。BonCasLinkをサービスに登録してBonCasProxyを通して使う。
サービスに登録し、自動起動にしておく。そしてBonCasProxyをスタートアップへ。

○時刻合わせ(NTP)
週1で動いてw32timeサービスを殺しに来るイベントトリガーを削除(MS公式にも載ってる情報)
 sc triggerinfo w32time delete
w32timeを自動(遅延実行)に設定。ついでに実行。
 sc config w32time start= delayed-auto
 sc start w32time
NTPの同期を一定時間間隔に変更。
 w32tm /config /manualpeerlist:"ntp.nict.jp,0x9"
レジストリで同期間隔を設定。固定値、最小値、最大値の3種あるが、全て設定しないとうまく動かないらしい。
固定値(SpecialPollInterval)は設定したい秒数を16進数で指定する。
最小値・最大値(Max/min PollInterval)は2のべき乗を16進数で設定。
1なら2^1で2秒、Aなら2^10で1024秒、みたいな。
30分間隔でセットするならこんな感じか。
 [HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\W32Time\TimeProviders\NtpClient]
  "SpecialPollInterval"=dword:00000708
  [HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\W32Time\Config]
  "MaxPollInterval"=dword:0000000B
  "MinPollInterval"=dword:0000000A
 これで17分~30分~34分の設定になる。

○ChromeCastへES FileExplorerから動画をキャストした際に再生できない
smbプロトコル1.0が無効化されてしまうのが原因。
(使わないでいると一定時間後にセキュリティ対策として無効化されちゃう模様)
Windows機能の追加から再度有効化することで対処可能。
その際、"自動でsmb1.0を無効化する機能"を有効にしてしまわないように注意。

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このページは、kitcatが2019年5月12日 22:51に書いたブログ記事です。

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