東芝58Z9Xで4KPC環境へ移行しました。

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FullHD液晶TVをPCディスプレイとして使い始めて6年ほど経ちますが、ようやくTV側だけではなくパソコンからの4K出力(グラボのHDMI2.0対応)の環境が整いつつある状況になったので、SONY BRAVIA KDL-40W5000を東芝 REGZA 58Z9Xに買い替えました。

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買い換えるにあたり、最初は今使っている40インチBRAVIAとほぼ同じ設置サイズとなる50インチクラスのものを候補として探しました。
なお4KTVをPC用途で使う場合、HDMI2.0またはDisplayPortでネイティブ接続できますが、HDMI2.0は規格上いくつかの対応レベルがあり、いくつかの機種ではRGBをフルビット送信できずYUV滲みが生じる模様。
PCディスプレイ用途で文字の滲みは致命的なので調べた結果、残念ながらBRAVIAの4Kモデルは現時点で全機この仕様に該当することがわかりました
モーションフローのヌルヌル動作がアニメ視聴に具合がよかったので、とりあえずBRAVIAかなと漫然と考えていましたが、まったく別の機種を検討することに。

そこでPC用途では鉄板と呼ばれている東芝REGZAか、画質の評価がよさそうなパナソニックVieraあたりに目星をつけ、再度機種を検討。
REGZAのJ10Xシリーズが性能のわりにお値段がお手頃で、コストパフォーマンスが非常に良さそうでしたが、前モデルのJ9Xでは対応していた3D機能がJ10Xからは非対応。
nVidia 3DVisionのライセンスをHMZ-T1購入時に購入しており、DirectX対応のゲームが一応すべて3D表示できるため、今回のテレビにはどうしても3D機能を付けて使ってみたいため残念ながら候補外に。

次にViera AX800を見てみましたが、DisplayPortも付いており悪くはないものの、HDMI2.0対応ポートが1口しかないのが少し懸念事項。
じゃあ...ということでオークションで23万弱で取引されていたAX900を店頭で見てみましたが、画質は不満がないものの遅延が酷かった...。
HDMIによる4Kデモ映像入力で新モデルのCX700、CX800と並んでいましたが、AX900だけ一呼吸遅れて画面が切り替わっていました...。
ゲームモードをONにしたところ、CX800よりもわずかに速いレベルまで良くなりましたが、PCで動画閲覧を含む普段使いの際は倍速を有効にしたいのに、マウス操作に常時違和感を覚えてしまいそうなのでこれも候補外に。
(ちなみに、CX800やCX700はゲームモードの有無であまり遅延に変化を感じませんでした。)

もう倍速有効でも低遅延なREGZAのZ10Xしかないかな、と思っていたところに大量(100台以上っぽい)のREGZA 58Z9Xの展示品がオークションへ出品されていたので調べてみたところ同じ業者がAmazonマーケットプレイスにも出品していたのでこれを購入することにしました。
REGZA Zシリーズの特徴であるタイムシフト録画とかは全く使う予定はないですが、3Dにも対応してるし、直下型LEDだし。
当初考えていた50インチから、検討段階で大きいは正義ということでAX900の55インチなんかも検討していましたが、最終的に設置できる最大ギリギリなサイズの58インチになっちゃいました。w
お値段は送料・税込みで199,800円。オークション側の価格は税別・送料別だったため、底値に近い価格で落札出来た時くらいの金額に収まりました。

Z9XとZ10Xは4Kチューナー搭載とファームウェア程度しか大きな違いがない感じで、PCディスプレイ用途がメインであれば大差はないようです。
インパルスモードがZ10Xから搭載されていますが、店頭で見た感じではフリッカーが気になり使わなそうなこと、HEVCデコーダーが無いことについても4K動画はPCで再生しTV単体では見る予定がないので全く問題なし。

注文したのが日曜深夜、月曜には発送され火曜日には最寄りの配送拠点に届いていましたが、部屋の片づけ祭りが終了していないので土曜日の配送を依頼し、1週間かけて部屋を綺麗さっぱりさせました。

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さっぱり。

この機会なのでとりあえずでずっと使っていたメタルラック式TVラックをちゃんとしたTV台とか、壁寄せスタンド型のものに変えようかといろいろ調べましたが、これといった物が見つからなかったので気に入ったものが見つかるまではそのまま使い続けることに。(設置しちゃうと変える気なくなっちゃうだろうけど...)

ようやく運びこむ準備ができたのでTVを搬入。
画面サイズはかなり大きくなるのに、ベゼルや厚さが減るので重さが以前の40型BRAVIAより軽くなっているのは素晴らしいですネ。

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まぁ、箱はウルトラでかいんですけども。

メタルラックの幅が90cmで左右に空間ができるので、今までメタルラック内で寝かせていたアクティブスピーカー(ONKYO GX-100HD)をスピーカースタンドに載せてラックの両脇に置くことで、うまい具合に収めることができました。
音響的にも以前より適切な位置にスピーカーが置けるようになって、ステレオ感がはっきりするようになったという副次的な収穫もありました。

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展示品ということでしたが、フレームの一部に少し引っかき傷があったものの画面は特にキズもドット欠けもなく、保証も購入時から1年間ということでまぁまぁ納得の商品でした。

それにしても58インチを視聴距離1.3mで見るのは素晴らしい...。
店頭で見てみると案外こんなもんかと思っちゃいますが、部屋に設置してみてみると超弩級感。
4Kにすることで画素が密になるので最適視聴距離は1.5H(液晶高さの1.5倍:78.5cm×1.5=約1.2m)らしくほぼ最適距離で見ていることになりますが、部屋を暗くして見ると視界いっぱいの映像となって、ただ見てるだけでも思わずその迫力にニヤけちゃいます。
58インチをポチっちゃったあとは設置場所的に一回り小さくしておけばよかったかな...なんて思ったりもしましたが、大きいのにして正解でした。
同じ価格なら、小柄な上位モデルを購入するより大画面の下位モデルの方が実際の満足度も高そうです。(もちろん、4K対応は外せませんが...)
上位モデルの大画面が買えるならそれが一番でしょうけれども、アプコンだのローカルディミングだの、小手先の高画質化機能が無くったってより大画面が正義ですネ。

その辺も考えると、1世代前の上位モデルの大画面を安く買えれば一番お買い得って感じです。

さて、肝心のTV機能ですが、実はまだPCのグラボがGeForce GTX 480 SLI環境のため、HDMI2.0による4K 60Hzの環境が構築できていません。
これが600番以降のKeplerであればYUV滲みは発生するものの、4:2:0の4K 60Hz出力ができるんですが、あいにく前世代のFermiアーキテクチャのため、今のところ4K 30Hzでの接続となっています。
問題はもうひとつあって、今までは15mのHDMIケーブルで隣の部屋に置いたパソコンからケーブルだけ引っ張っている(→過去エントリ)状態でしたが、より高速な通信を必要とするHDMI2.0が正常に通信できるのかどうか...。
ケーブル自体はHDMI2.0でも物理規格はHDMI1.4と同一ですが、やはりノイズには厳しくなるようで、3mだとダメだったとか、10mでもなんとか接続できた、などといった情報が見受けられます。
最悪通信できなければ、テレビ右側のメタルラックにPCを置くつもりで空間を確保してありますが、どうなることやら。
グラボをGTX 970ないしは980にしないと試せないんですけどネ。
購入次第、試してみることとします。

動画(まぁアニメなんですが)を見るにあたり、TV側のアプコンや倍速機能を活かそうとすると、4K接続ではなく都度フルHD解像度に設定してあげないとあまり補正がかかってくれないようなので、なにかいいものないかなと調べた結果、CPU・GPUパワーを大量投入してアプコンやフレーム補間を掛けることのできるSVPというソフトウェアを発見。
SVP自体は種々の高画質化ソフトをまとめて管理するためのものみたいですが、現在導入していろいろお試しちゅ。
割りと本気で負荷が高いようで、画質優先すると動きの激しいシーンでガックガクして動画を楽しむ状況では無くなってしまいますが、スクロール系のシーンでフレーム補間がバッチリ決まった時のヌルヌル感はすごかった。
ついでにTV側の倍速機能も適用してあげると更に良かった!
一定方向へのスクロールだけでなく、いろんな方向へ小刻みにスクロールする(振動、みたいな)シーンでもかなり効果がありました。
グラボの買い替えでマシンパワーが上がれば、4Kアプコンと60フレーム化をSVPに任せて、テレビ側の補間はあまり要らないかもしれません。

また、PC側の解像度設定をいじらず、シンプルにTV側の機能を使って動画再生することもできました。
Z9Xが家庭内LANに接続された状態で、Windows上から動画ファイルや画像ファイルを 右クリック→Play to でテレビを選択することで、WindowsMediaPlayerのDLNA機能で直接ファイル再生ができました。
dlna.png

クリックすると画面表示が切り替わり、TV内蔵のメディアプレーヤーでファイルが再生され、リモコンで操作ができるようになっています。
また、この時の映像設定はPC接続のものではなくメディアプレーヤー独自で設定を持っているため、PC接続画面は目に優しい感じで映像補正をあまり掛けない感じの設定にしておき、メディアプレーヤー側の映像設定を補正ガンガン掛けた設定にしておくことで、いちいちリモコン操作や画面解像度を変えなくともイイカンジで動画視聴ができます。
気になるのは、Z9Xには4Kチューナー(HEVCデコーダー)が内蔵されていないので、H.265動画はこの機能で絶対再生できないところ...。
今しばらくはH.264が主流でしょうけれど、Z10Xだと再生できるのかな...?
PC画面として再生すればいいとはいえ、ちょっと気になってしまいますネ。

ファーストインプレッションとしてはこんな感じでした。
今更1年前のモデルのレビューなんてあまり参考にならないですけどネ。
HDMI2.0対応グラフィックボードだとか、3Dエミッタなどなどを入手して、いろいろ試していこうと思います。

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このページは、kitcatが2015年6月11日 21:42に書いたブログ記事です。

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