2014年メインPC更新のパーツ紹介:ケース組込み編

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今回はいよいよ大詰め、ケースの紹介とパーツの組み込み作業編です。
前回の更新から少し間が空いてしまい、既に新PCは稼働&移行作業中ですけれども。
新調したケースが難儀な子で、組み込みに手間がかかりました...。

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今回、もう何年使ってきたかもわからないAntec Ninehundred Blackからのケース交換を行いました。
理由としてはいくつかのねじ穴がガバガバになってしまってテープ止め等で対応していたこともありますが、フロントインターフェースがいまだUSB2.0のため、マザーがネイティブUSB3.0対応になることから交換を決意。
ネットで適当に裏配線が可能で、CPU裏にメンテナンスホールが付いているものを探し、
  • Corsair OBSIDIAN 550B(現行品 価格コムで13000円ちょっと)
  • Coolermaster Silencio 650(終息品 Amazon負けプレで未開封アウトレット8000円)
あたりの製品が、静音系でそれなりのエアフローがあり、作りも悪くなさそうと目星をつけてから店頭で実物チェック。

さすがにSilencioは終息品のため物はありませんでしたが、OBSIDIAN 550Bが現物確認できました。
しかもお値段は税込み10,800円とネット最安よりもかなり安い価格で発見。
しかし実物を触ってみると、両開きを売りにしたフロントドアがかなりちゃっちい作り&妙に固くスムーズに開閉できず、そもそもケース高さが要求を満たしていなかった(後述)ので他のものを探すことに。
この時点で値段も安いSilencioが有力でしたが、店頭でLian Liの100B(店頭価格 19,800円)を発見。
リアパネルをフロントに持ってくるという変態設計はともかく、手が出ないと思っていたフルアルミケースがそこそこの値段だったのでじっくり見て、質感や内部の作りがそれなりに気に入りました。
ダメ元でググってみたところ、新品が送料無料で9,980円...。
発売が2011年末とちょっと古いケースですが、マザーボード180度反転設計によりフロントパネルのコネクタ規格には困らなくなることと、以前からLian Liのフルアルミケースは気になっていたのでCaseManiacというお店でポチりました。
Paypal決済を選んだら支払画面でカード決済エラーが出た(問い合わせたところこちらの問題ではなく、支払先の信用度の問題らしいですが...)ため代引き決済をしましたが、無事に到着。
梱包もプチプチできっちり包んであったのでまた次も利用するかも。
あまりケース買い換えないけど...。

古い製品なのでいまさらですが、ケースの紹介。

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フロントパネルは簡単なツメではなく、頻繁な取り外しも考慮した金属のスライダーが付いたものになっています。
開口部から手を突っ込んで手前に引くことで容易に取り外せます。(取説にもこの方法が記載)

冷却ファンの開口部は、アルミのためパンチングメタルを採用できないためか、丸く大きくくりぬいたうえでファンガードが取り付けられています。
この開け方は空気の流れの阻害が少ないのでいいですネ。
なお、ファンガードは全てのファンにおいて外側だけでなく内側にも付いています。

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足はねじで固定されているため、簡単に外すことができます。
ただし、HDD取付用やグラフィックボード固定用の内部構造物固定のために溝から飛び出している部分があるため、足を外した場合でも何かしらのかさ上げが必要です。
5インチベイにストレージを格納すれば足無し運用も可能ではありますが...5インチベイが2基しかないので現実的ではないですネ。

なお、ケースの高さにこだわっていたのはこんな理由です。

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設置場所の都合上、高さが480mmくらいまでのケースしか入らない状態でした。
一応、設置場所側の対策でもう2cmくらいは稼げますが...。
こんな設置状況だったので、Ninehundredの天板排気もあまり有効に機能してなかったかも。

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内部構造はこんな感じ。
エアフローは初期設定ではフロント(左側)のフィルター付き12cmファン1基で吸気し、リア(右側)の14cmファン2基から排出する形となります。
ただし、このケースはマザーボード反転設置のため、グラフィックボードの排気が左側に出ます。
そのためグラフィックボードの熱い排気を吸い込み、その一部が再度グラフィックボードから排出される悪循環...
その対策として、リア側吸気→フロント排気に変更することにしました。

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吸気側の埃対策として14cmファン用フィルター(Ainex CFF-140Z 1個597円)を2個用意して、

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リアのファンガードを取り外し、ファンの反転をしてから取り付けて完成。
この作業で側板下側の固定ねじが取り付けできなくなりましたが...キニシナイ。

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付属品はなんだかんだでいっぱいついてきます。
ただし、2.5inchHDD固定用のねじ以外はツールレスで作業が可能です。
余ったねじを入れておくケースがついてくるところはちょっとうれしい。

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このねじ類を利用し、ゴムブッシュをHDDに取り付けフレームの穴に差し込んで固定します。
これだと稼働中に振動等で外れてHDDが落ちてしまいそうですが、抑えるためのバーも右側に装着するのでその点は安心。

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電源ユニットはマウント金具をとりつけて外側から差し込みます。
フルプラグイン式の電源だと作業が楽です。

また、このケースではマザーボード反転のため、マザーボードのコネクタ類だけでなく拡張カードのコネクタも前面に来てしまいます。
そのためこんなものを用意。

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もともとHDMI出力は延長ケーブルを利用していたので、USBとTVチューナー用の延長ケーブルを用意しました。

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マザーボードの裏側に、裏配線よろしくフロントからリアまでケーブルを通せるようになっているため、ここを通してケース外部でケーブルを切り離せるようにしました。
LANケーブルのみ、間にJJアダプタをかませたくないのでもともとフロントに用意してある通し穴を使う予定。

また、こんなものも買ったので...

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12V車用の防水加工された5m600発のLEDテープです。
送料込み2200円くらい。
これに適当なペリフェラル電源コネクタをはんだ付けして...

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/^o^\ フッジサーン?
じゃないですが、90度に曲げたかったのでわざと切断してつなぎなおしたりして...

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フロントのパネル周りに貼りました。
マザーボード裏のベース部にも貼って間接照明にしようとも思いましたが、サイドパネルにアクリル窓もないので割愛。

そのほか、不要なメッシュ部に埃の吸入を防ぐため目張りを行いました。
正圧になっているはずなので不要とは思いますが、念のため。
そんなこんなで組み込みが完了。

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逆エアフローのために、フロントからもわもわと熱気がでてきます。
ファンコンで風量をあげてやるとファンヒーターな気分です...。w
隣の部屋からケーブル延長するので問題ないですが、夏場の足元には置きたくないですネ・

...と、スムーズに完成したように見えますが、冒頭にも述べたとおりいくつか苦労した点があります。
自作PCはそこそこ組みなれているつもりですが...ケースが悪かったのもあるし、パーツ同士の相性的な問題もありました。

①HDDの取り付けについて -----
このケースは中央のバーに3.5インチまたは2.5インチを6基、ケース底部に2.5インチを2基取り付けられるようになっています。
これだけ見ればかなり余裕があり、当初は見栄え的に表側にSSDを取り付け、エアフローのよい裏側にHDDを取り付ける、こんなイメージをしていました。

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また、このケースはカード長400mmまで対応とうたっています。
字面だけ見ればとても拡張性の高いケースに見えるのですが...
実際にカード長の長いグラフィックボードを取り付けると、前述の写真で裏側に取り付けたHDDとがっつり干渉します...。
というより、HDDを取り付けていない状態でも干渉します...。

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今回はグラボ(約280mm)の補助電源8pin+6pinのうち、右側の6pinがぎりぎりHDD土台用アルミフレームとかぶらない位置だったため、ケーブルをえいやっと曲げて取回すことで取り付けはできましたが、もう少しカード長が長かった場合にはHDD土台用アルミフレームが取り付けできなくなります。
その場合、ストレージは底部2.5インチ2基と2つしかない5インチベイを活用するしかなく、拡張性にかなり制限が発生する設計でした...。

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ということで結局、干渉するHDDを表面に設置し、SSDは裏面に1基と底部に2基の取り付けとしました。
HDDを交換することはあっても、これ以上増える予定はないのでとりあえず何とかなりましたが、5インチベイもファンコンと光学ドライブで埋まっているので拡張の余地が無くなりました...。


②ケース前面への水冷ラジエータの取り付け
もともとケース前面に12cmファンが付いていたため、その反対側(ケース内側)に12cmラジエータが取り付けられるだろうと見込んでいましたが、なんとケース内側はフレームが干渉して12cmファンですら取り付けできない構造でした...。
ケース内側にファンを取り付けられないケースがあるとは思わなかったので、びっくりしました...。
それでも無理矢理に取り付けてみると、

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こんな感じで、写真ではわかりにくいですが斜めの取り付けとなってしまいます。
ケースにぴったりと付かないのでネジの長さも足りなくなり、ケースファンの一部を折り取って無理矢理取り付けました。
短期的にはこれでもいいかもしれませんが、斜めというのが精神的に良くないことと、長期間運用した際にラジエータの重さでネジが曲がってしまうことが懸念されるので対策。

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ホームセンターで15mm長の鋼管スペーサを調達し、ケースとラジエータの間に挿入しました。
また、緩み止めのためスプリングワッシャも取り付け。
実測で16mm程度の隙間を開ける必要がありましたが、スペーサ+ワッシャ類でいい具合に取り付けできました。
面荷重でなく点荷重となるのが気にはなりますが...。


③ケースサイドパネルが閉まらない
構造物の中で一番飛び出しているのは前述のCPUラジエータですが、それでもケースのフレームより外側には飛び出していませんでした。
なので安心していましたが、事件は動作確認後の最後の最後で発生。
サイドパネルがどうやっても閉まらない...。

原因としては、サイドパネル側にケースフレームと組みつくためのツメがいくつかついていますが、それがCPUラジエータと干渉。
閉まってしまえば干渉しませんが、閉めるときに干渉するという...。
/(^o^)\ナンテコッタイ...。

解決策は...
 力技でえいやっ!
はまってしまえばなんともないので、無理矢理抑えつけながら取り付けました...。
ラジエータ側も金属部ではなくプラスチック部の干渉だったので、強引に押し込むことで取り付けができました。

ということで、以上の3点に苦労させられました...。
一晩のうちに組みあがるかと思いきや、ラジエータ取り付けのため翌日スペーサを買ってくるまで完成せず。
ケース自体は肉厚のアルミを使っていろいろ考えられて作られていますし、値段的にもお買い得感がありましたが、そのケース設計がいろいろと裏目となってしまいました。
マザーボードの90度倒立配置ケースはたまにありますが、反転配置なんていう変態ケースは後にも先にもこの製品くらいかもしれません。
そんなだから、不人気で投げ売りしてたんでしょうけれど...。

以上の点、問題ない!とか、何とかできる自信があるのなら、1万円でLianLiのフルアルミケースが買えますので、気になる方は突撃してみてください。
責任はまったくもって持てませんけどネ。

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このページは、kitcatが2014年10月14日 00:58に書いたブログ記事です。

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