Dドライブのデータが全部吹き飛んだお話...。

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表題のとおり、Dドライブのデータがまるごと消失しました...。
ハードウェア的な故障ではなく、論理的な消失です。
復元も試みましたが原因が特殊でなかなかうまく行かず、とりあえずは諦めて約1年前のフルバックアップに書き戻した次第。
発生の顛末をご紹介...orz

674964.png
Dドライブ全て飛ばした人の顔

事の起こりは先週の金曜日、撮りためたTV録画ファイルをBDに書き出すためにデータ処理していた最中のことでした。
データコピーをバッチ処理で大量に行っていたトコロ、バッチ処理が途中で停止。
今まで起こったことのない状況だったので疑問に思いつつ、バッチ処理を再度かけ直しました。

その時、「D:\Mydocument\...のデータが破損しています」といったバルーン表示が突然出てきました。
この時点ではDドライブの中のフォルダ構造は見えていたため、よくわからないけど再起動すれば直るでしょう...と再起動を実施。
起動後、HDDの中身が「なし」表示。
システム管理画面からはRAWの表示となってしまいました...。

この事例、パーティションテーブルが何らかの原因で破損してパーティション構造が見えなくなってしまった状態です。
ググってみると外付けHDDの抜き差しの際に発生するという事例が結構みつかり、TestDiskというオープンソースの解析ソフトウェアで解析後、正しいパーティションテーブルを書きなおしてあげれば案外あっさりなおるとのことでした。

というわけでTestDiskでクイックスキャン、でも有効な結果が得られなかったので24時間ほどかけてフルスキャンを行いました。
結果、大量のHFSテーブル候補の中にMS Dataテーブルの候補がいくつか上がってきましたが、ファイルリストを見る限りはDosのブートローダっぽいようなファイルばかりで欲しいものは見つからず...。
UbuntsuのライブCDからGPartを実行したトコロ、ファイルテーブルが間違ってるから直す?的なメッセージが出てきたので、試してみようとHDDを調達してきました。
消えちゃったHDDと同じモデルの、DT01ACA300です。

DSC00895.JPG

取り返しがつかなくなる前に現状のディスクのクローンを作成するために調達。
ハードウェアコピーが出来るMAL-2235SBKという裸族のお立ち台的なものを持っていたので調べたところ、4TBまで対応となっていたのでコピーを試みました。
...が、取説どおりコピーボタンを2回押してもコピー中のLEDが途中で消えてしまい、うまくコピーできず...。
しかたなく、Ubuntsuあたりでソフト的にディスクイメージをとろうとHDDを本体に戻して電源を投入し、少ししてから画面を確認したトコロ...

abya-.png

勝手にチェックディスクが走って、セクターの大量消去が進行中でした...。
なんで...どうして...(ぐにゃあ
何度再起動してもチェックディスク走ることなんて無かったのに...。

慌てて(写真とってから)リセットボタンを押してチェックディスクを止めましたが、復旧は絶望的になりました...。
もうHDDをまるごとの復活ではなく、ファイル単位でいくらか拾い出せれば御の字な状況です...。
ということで、最新のフルバックアップから書き戻して11ヶ月ロールバックした次第。

リッピングした音楽類は元データをNASにおいていたので再エンコードの手間はありますが消失なし、e-onkyoで購入したハイレゾ楽曲についてはiPhoneに入れてあったので吸いだして消失なし。
クリエイティブなこととしては職場の同期の結婚式の披露宴用動画を作成したりしたものが素材からプロジェクトファイルまで全て飛びましたが、既に書き出して終わった案件なので実質的な損害はなし。
ニコ動とかネット巡回でこの1年間拾った画像や動画が吹っ飛んでしまったのが主な被害で、かなり痛いですが取り返しがつかないわけではないのがまだ救いでした。
CドライブがSSDなのでMyDocumentをDドライブに設定し運用していたため、いろいろと大事なことをメモしたテキストデータが巻き戻ったのもかなりキツイですが...。

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復旧のためにいろいろと手法を検索中、1つ引っかかる情報が見つかりました。
URLを控えておくのを忘れてしまったのですが、内容として
 Windowsのバグにより、IDE互換モードで3TB以上のHDDをGPTパーティションで使用すると、いわゆる2.2TBの壁を越えた時点で全く関係ないアドレスのデータを書き換えてしまう
というものでした。

たしかに思い当たる節として、ブルーレイを書き出す準備のために大量に書き込みを行っている最中に今回のデータ消失が発生しています。
私の環境はCドライブを80GBのSSDをRAID0で利用するためにBIOS設定はRAIDになっていますので念のため調べてみたところ、RAIDなら内部的にはACHIドライバが当たって動くようなのでこの件には直接該当するものではなさそうでした。
AHCIドライバとしてはOS標準ではなくIRSTを利用していたのですが、なんとなくIRSTのバージョンを確認してみたところ9.6.0.1014でした...。
慌てて調べてみると、IRSTが3TB以上に対応したのはメジャーバージョン10の途中から...ということが判明。
GPTでフォーマットし、普通に容量3TBで認識していたため気づかなかったのですが、どうやら見えないながらも2.2TBの壁を抱えていたようです。
システム関連のドライバなんて不具合が出ない限りは普段更新なんてあまりしないですし、今まで1,2年でPCを組み替えてOS再インストールを行っていたものが、ここしばらくはずっとIntel X58マザーの環境で満足してずっと古い環境で使っていたことから、今回の事件につながったようです。
買ってきた新しいHDDにIRSTバージョン12に上げた環境でディスクいっぱいまで書き込んでみましたが、特に消えることもなかったのでやはりIRSTのバージョンが問題だったと推測されます。
(古いバージョンで試してはいませんが、あまり入れなおして何かあっても嫌なので試していません)

NASにメインPCのバックアップ用の領域を用意してはいたのですが、面倒臭がってバックアップしてなかったツケのデータ消失...。
やはりバックアップは大切だと痛感。
最近なら大容量クラウドストレージもかなり安価なものがあるので、バックアップ体勢をしっかり見なおさないと行けませんネ...。
今回大量にデータを飛ばしてしまったので、逆にしばらくの間はまた飛んでしまっても被害があんまり出ないですが...orz

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このページは、kitcatが2014年4月13日 00:51に書いたブログ記事です。

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