Creative Aurvana In-Ear2 のレビュー

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今年の1月下旬に、Aurvana Airと一緒にポチったものの、こちらについてはレビュー記事を書いていなかったので、いまさらながらのぷちレビューです。
最近はBA型イヤホンもピンからキリまでありますが、低価格BAの中では定番のイヤホンです。

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バランスド・アーマチュア型のイヤフォンを試してみたかったため、アルバナAirを買った時に一緒に購入しました。
1ドライバのIn-Ear2、デュアルドライバのIn-Ear3と迷いましたが、In-Ear3だと価格的にコストパフォーマンスが微妙だったのと、とりあえず初BAをお試しということでIn-Ear2を購入。掲示板なんかの情報もIn-Ear2の方が好評価だったり情報が多かったのも決め手。

購入はクリエイティブの直販、楽天ストアよりアウトレット品を送料込み3,480円で購入。
入荷次第発送のため、同時に買ったアルバナAirが先に送られてきて、その1週間後くらいに届きました。

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Airの時もそうでしたが、相変わらずのどの辺りがアウトレットなのかよくわからない商品コンディションでした。
Airの時には貼ってなかった「アウトレット」のシールが付いていますが、特にパッケージキズ等も見当たらず。保証の有無くらいしか非アウトレット品と差は無いんじゃないでしょうか...。
製造も1月という、できたてほやほやアウトレット(謎)です。

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添付品は以下のとおり。

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  • イヤホン本体
  • 収納ケース
  • 交換用イヤーチップ
  • 航空機用アダプタ
  • クリーニングツール
付属のケースは収納が若干面倒なため、毎日使う場合は別のポーチかDAPへグルグル巻きする方がよろしいかと思います。

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プラグ部分はアルバナAirと全く同じ金属製プラグを採用。
またケーブルストッパーやハウジング本体など、随所に金属(アルミ)が使われているので質感はなかなか悪くないです。
ハウジングの後部には空気抜き用の穴が開いているため、装着する際に空気が逃げるので鼓膜がバリバリ鳴りにくいです。まぁ空気を逃すためじゃなく、音楽再生時の音質のために開けてあるんでしょうけれど...。

この空気穴による音漏れはあまり気にならないレベルです。
10,20cmくらいの距離まで近づけばかすかに聞こえなくはないですが、常識的な音量で使っている限りは環境騒音にかき消されるレベル。
同時に鳴らしていた1mくらい先のオープンエアヘッドホンからの音漏れのほうが気になってしまう程度の音漏れです。

ケーブルの被覆はシリコンっぽい素材になっていますが、タッチノイズはかなり拾います。
後述しますが、Shure掛けは必須です。

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ここからは音質面のレビューです。
比較用にSony MDR-NC33を用意しました。
こちらは定価1万円弱、実売5,000円程度のノイズキャンセリングイヤホンです。
定価8800円、実売3,480円の本イヤホンと比べるには妥当な価格帯かな...と。ノイキャンついてますけどネ。

再生環境はベイヤーT1用の据え置き環境を利用し、3.5Φ→標準プラグ変換アダプタでアンプに接続しました。
PC→UD-501→m902 となります。

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まず、私の耳だとIn-Ear2をShure掛け(ケーブルを耳の上側を通す。詳しくはググってネ)しないとまともな音になりませんでした。
最初に普通に装着した際、あまりにも低音スカスカ高音シャカシャカと、安いラジカセみたいな音質でがっかりしてしまいましたが、Shure掛けすることで一変します。
ハウジングが小さいので、外から見るとずっぽり耳の中に隠れてしまうくらい奥まで入るのですが、その状態にするとスカスカだった低音がびっくりするくらいズンズン鳴るようになります。
また、ハウジングがズレにくくなる副効果も。
高音も音が逃げなくなるのではっきり聞き取れるようになりますので、まずはしっかり装着しませう。
カナル型の耳栓効果も、この状態だとかなり遮音してくれます。

聴き比べソースはonly my railgunやLEVEL5 -judgement-、シアワセ☆ハイテンション↑↑などなど...アニソンにて。

まずSonyのMDR-NC33は低音ホンという感じで、全体的に低音が目立ちますが、高音も同時に丸まってしまった感じでスカっとした抜けが良い音ではありません。
ダイナミック型ゆえ、再生可能領域の狭いシングルBA型(In-Ear2)よりも低い方の音は出ているようです...。
ですが、低音の量感はShure掛けしたIn-Ear2の方が上回っていて、低音ホンのMDR-NC33よりもパワフルに感じます。

高音に関してはもうIn-Ear2の圧勝で、ハイハットなどが低音に埋もれる...というかそもそも音があまり出てこないMDR-NC33に対し、In-Ear2でははっきりと聞き分けることができます。

参考に、周波数テストで高音側の再生領域を確認してみましたが、In-Ear2では17400Hz、MDR-NC33では17300Hzまで聞き取ることが出来ました。
まぁ私の耳でのテストですし、あくまで音が鳴っているというだけで、音のバランスとかそんなのを無視したデータですが...。
(T1では18000Hz以上も聞き取れます)

まとめると、低音もたっぷりと鳴るし、高音もしっかりと鳴らしてくれますので、3,480円という価格であればIn-Ear2はなかなかよい選択肢だと思います。

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...ただし、あくまで同価格帯で比較した場合にはコスパが非常に優れているという話であって、あまり高音質を期待して買うものではないです。
同じソースをT1で聴き比べましたが、こちらは音の分離がよりはっきりしていて、もっと広い空間で音が鳴っているように感じます。音場が広い...ってヤツですネ。
ドラムやハイハットなどの各音がくっきりしているというより、そもそも全く別の音に聞こえるので改めてT1の実力を見なおした次第。

今でこそ慣れてしまったのですが、入門機→高級機に変えた際に「今まで聞こえなかった音が聞こえるようになった」という感覚を再実感しました。
入門機ではボソボソいってたり背景に埋もれている音がくっきりはっきり聞き取れるようになりますので、一度高級機を使いはじめると自分の要求レベルが高くなってしまって良いんだか悪いんだか...です。w

安いモノのなかからコスパが高い製品を探すのは楽しいですが、やはり1本くらいはちゃんとしたイヤホンも入手したいですネ...。
自宅ではヘッドホンですし、通勤は近すぎて音楽聞かないので微妙に使う機会が無いんですけどネ...。

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HD-800 と MDR-ex1000 と Air比べたんですが

HD-800 > Air >ex1000でしたよ

EX1000は癖っぽくって、閉塞感があって、ちょっと。低音はぼわついて話になりません。ハイの伸びや透明感は、EX1000の方が同等かややいいか。イヤホンの高音はどれもだめですねえ。

比べるとHD-800はさすがって音ですわ。

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このブログ記事について

このページは、kitcatが2013年9月22日 22:20に書いたブログ記事です。

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