DACとしてBEHRINGER DEQ2496を導入してみた

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m902につなげるいいDACが無いものかと探してみて、UD-501が8万円を切ったら手を出そうかと日々値段を見てましたが、85,000~90,000の間をフラフラしていて一向に下がらず。(最近ちょっと下がり始めてポイント込み84,000円を割るお店も出てきましたが...)
そんな中、どこからかBEHRINGERのSRC2496がDACがとしてもなかなかに優秀という情報を見かけました。
お値段も13,800円ととてもお手軽、そしてスタジオ機器的な見た目がm902と相まってカコ(・∀・)イイ!!

...グライコとセットで買っちゃいました(爆

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SRC2496に搭載されているDACチップはAK4393だそうで、デジタルグラフィックイコライザであるDEQ2496にもAK4393がDACとして搭載されているとのこと。
SRC2496をDACとして使ったレビューはいくつかありましたが、DEQ2496はあまり見当たらず...でも期待はできます。
それ以外のDEQ2496の機能で、スピーカーはメインでは使わないので自動音場補正機能とかは使わないけれど、イコライザでBeyer T1のサ行の刺さりを和らげられるかもしれないし、リアルタイムアナライザの画面があったほうがなんか賑やかでいいよね!ということでDACとしてDEQ2496を買うことにしました。

で、調べてみるとDEQ2496は入力信号と同じbit数で出力するとかしないとか。
だとすると16bitの信号に16bitで割り切れない範囲のゲイン補正を掛けたら丸め誤差が出るわけで、じゃあサンプリングレートコンバーターも必要だよネー、と。
PCをトランスポーターにするのでPCでアップサンプリングすればいいだけなんですけど...PCからはソースそのままビットパーフェクトで出力して、外部で必要ならアプコンしましょうってことで両方ポッチり。

で、届きました。土曜に注文、土曜に振込、日曜に到着。早い、早すぎるっ!

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ついでにケーブル類もポチりました。
DEQ2496からm902へアナログバランス接続するための長めXLRケーブルを作るのが面倒でしたので、NEUTRIKのプラグを使った安価なケーブルを。
SRC2496とDEQ2496間のAES/EBU接続のための110Ωデジタル用ケーブルも、作るのと大変なのでそれもあわせて。
更に、デジタル用ケーブルはDEQ2496のDACが気に入らなかった時のため、m902のDACを使えるように長くて安いのを1本買いました。
あとは同軸コアキシャルケーブルは短いのしか手元になかったので、入力用に長めのものを1本。


でもって設置する前にちょっと気になっていたので腑分け。
まずはSRC2496から。

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こちらはネットで見たような基板色。基板表面にDACチップが見当たらないので、両面実装なのかな?
コスト重視なら片面の方がいい気はしますけどネ...。

次にDEQ2496。

DSC00291.JPG
こちらは...(´ε`;)ウーン...
ネットでは青い基板をよく見かけますが、色が違います。
青の方がカコイイんですが...。この色だとちょっと安っぽく見えますw
左下のおそらくファームウェア関連であろうチップにはVer2.5のシールが貼ってあります。
ネット上で見た青色基板のものはここがVer2.4とかになってました。

設置はTV真横の壁際メタルラックに適当に配置。
スピーカーやらアンプやらの機器に対し90度真横向いた設置になってしまいますが、まぁインジゲータ等見えますし操作に苦もないので問題なし。
4Uか6Uくらいのラックに格納する方が見た目もいいんでしょうけど...適当にコルク板を挟んで積み上げ設置です。

さて、接続は
 [PC]→HDMIケーブル→[HDMIセレクタ]→同軸COAX→
 →[SRC2496]→AES/EBU→[DEQ2496]→XLR→[m902]
となります。
SRC2496自体にRCA端子がありますが、なんとなくXLR-RCA変換コネクタを使ってXLR端子に同軸COAXを接続しました。

特に接続で困ることもなく...。
XLRケーブルを使い始めたのでケーブルがごちゃごちゃし始めたのだけ困ります。w

さて肝心の音質レビューをば...。
  • HDMIセレクタから光デジタル出力→HP-A3からラインアウト→RCAでm902のUNBALANCE端子へ
  • HDMIセレクタから同軸COAX出力→SRC2496→DEQ2496→XLRでm902のBALANCE端子へ
にて比較。
HDMIセレクタは同じ信号を光デジタルと同軸COAXで同時に出力できます。
SRC2496はディマー等の補正を全てオフ。
DEQ2496も効果をすべてオフに設定。

聴き比べた結果は...
 驚くほどに音に変化がありません!

いや、これは私もちょっとびっくりしました...。
HP-A3も旭化成のAK4390がDACに使われているので音の傾向は似るだろうなーとは思いましたが...
m902のインプットセレクタをUNBALANCE、BALANCEで切り替えるだけでタイムラグなしに聴き比べできる環境なので、アニソンからジャズからハイレゾ音源までいろいろと試してみましたが...音、変わりません(´・ω・`;)

本当にたまたま、HP-A3のDACチップと周辺回路やRCAケーブルの組み合わせと、今回導入の組み合わせが絶妙にからみ合って同じ音質になった可能性もゼロじゃあないんですが...
正直、私の耳ではDACの差を聞き分け出来ませんでした/(^o^)\
DACはチップだけでなくアナログ回路の品質でも音が変わると言われますが...やはりチップが支配的ですかネ。
実際、HP-A3とm902内蔵DACの比較の時は差が解りましたし。

まぁ今回の組み合わせ、ケーブルを除けば機器代が合計37,600円ですので、HP-A3の価格と大差はありません。
仮にSRC2496単体でDACに使ったら13,800円なわけで格安構成です。
なのでUD-501だとかDA100だとか、本格的なDACを導入し聴き比べればその時は明確な差が出てくる可能性はあります。
その場合でも今回の機器はDACの前段に入れられるので無駄にはなりませんし。
とりあえずHP-A3と同じ音がでてくる環境が手に入りましたので...HP-A3、手放そうかな...。

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さてせっかく導入したイコライザですので、気になっていたサ行の刺さりの軽減を少し試してみました。
ソースにはひだまりスケッチの「おーぷん☆きゃんばす」を利用。
これはとても刺さりまくる音源なのでチェックにうってつけ。

パラメトリックイコライザの変動幅を狭く(1/10oct.)し、ゲインを大きく(8db)とり、周波数を変化させながらサ行の刺さりが強調される点を探してみたところ...
11246Hzあたりに山があるようなので、逆にゲインをマイナスに振ってみたところ刺さりの軽減を確認できました。
なので全体の音質にあまり影響のない範囲で、こんな感じで振ってみました。

DSC00303.JPG DSC00306.JPG

部屋の音響特性を考慮しなくてよいヘッドホンリスニングなのでイコライザによる調整は邪道な気はしますが、何より気持ちよく聴けることが大事ですしネ。
まだ導入したばかりなので、ちょくちょくいぢって遊んでみようと思います。

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このブログ記事について

このページは、kitcatが2013年5月27日 00:29に書いたブログ記事です。

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