Fiio E11のオペアンプ換装と各種ケーブル作成

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先日入手したFiio E11ですが、オペアンプをOPA2211に換えることで化けるという情報が多数転がっていたのでこの機種を選びました。
したがって、オペアンプを交換する前提でしたので保証が切れる=中古で十分、ということで躊躇なく改造に取り掛かれますw
そして必要な部材が到着したので、早速換装。
ついでにPCオーディオ用のケーブルとDockケーブルも作成しました。

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部材は共立エレショップにて調達。
オペアンプとケーブルとコネクタを同時に発注できてそれなりにお安いのはココでした。
ケーブルとコネクタだけとかなら音屋でもいいんですけど...。

買った部材はオペアンプとしてOPA2211AIDDA。1650円って結構高いネ。
他にケーブル自作用に定番のBELDEN 1192AだとかRCAコネクタだとか。
ケーブル作成はとりあえずお試しです。工数や金額がそんなにかからないなら、自作したほうが圧倒的に安く作れますからねぇ。

ちなみにTI OPA2211はこんなのです。こんなに小さいのにとってもお高いのです。

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まずは早速Fiio E7を分解。
先人たちの情報を元にテレホンカードを差し込んでグイグイやったりしましたがナカナカ裏蓋が開かず...。
ドライバーでこじったりしてなんとか開けましたが、傷だらけに/(^o^)\中古でヨカッタ...
黒い塗装が剥がれて金属色が見えているところは、目立たぬよう油性黒マジックでぬりぬり。

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そしてここが問題のオペアンプ部です。L3のシルク印刷のトコロ。

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足をあげて何とか無傷で取ろうと思いましたがなかなか難しく、どうせ換装したら使わなくなるので足をデザインナイフで切断して取り外してしまいました。
IC本体を除去後、基板に残った足をハンダ吸い取り線も使いつつキレイにします。

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キレイになったのでいざオペアンプ実装。
フラックスがあればICのハンダ付けはかなり簡単なのですが、今回は用意してないのでKIAIで。
フラックスを使う場合には基板のランド部にフラックスを塗布してからICを上から置きます。
あとはハンダを適当にICの全ての足に塗りたくってあげれば、表面張力で勝手にランド上にハンダがあつまります。
よってはんだブリッジの心配が殆どないので便利です。ハンダ付けが心配なら用意しておくとよいかと。

でもってハンダ付けが完了しました。ちょっと盛り過ぎちゃったかな。

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テスターで短絡をチェックし、問題ないのでこれにて完成。
一応ハンダは共立エレショップで入手できる商品で、かつオーディオグレードだったKESTERを使用しました。

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今回はこれと同時に、iPhone用のちゃんとした?ラインアウト用Dockケーブルと、m902(DAC付きHPA)からGX100HD(アクティブスピーカー)へのアンバランス接続用のRCAケーブルを作成しました。
特にRCAケーブルに関しては、うまく出来ればRCAだけでなくXLRケーブルなんかも後々は作ってみたいなー、と。

まずDockケーブル。Dockケーブル自作用のDockコネクタも売っているのですが、iPhoneにabeeのメタルジャケットを装着している関係上、端子が厚い自作用は接続出来ないため却下。
そこで安かったのでとりあえず買って使っていた、Fiio L1を流用することとしました。
分解は簡単。ケーブル側から押してあげると爪が外れて分解出来ます。

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分解したらテスター等も使いつつ、Rチャンネル、Lチャンネル、コモンがどの端子か調べます。
それが終わったらハンダゴテで既存のケーブルを取り外し、今回調達したBELDENの単線ケーブルをハンダ付け。

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単線は固くて取り回し辛いですが、iPhoneとポタアンの短い距離をつなぐだけであれば、かえって癖がつきやすいので便利かもしれません。
同じ線径であれば電気抵抗的には断面積を稼げる単線の方が有利でしょうけれど、高周波信号を取り扱う場合には表皮効果で導線の表面積が電気抵抗に影響するので撚り線が有利になるはず。
オーディオ信号の場合はどっちがいいんでしょうネ。

それはともかく、取り回ししやすいよう単線を三つ編みし、接続を間違えないよう3.5Φミニプラグにハンダ付けします。
プラグはノイトリックの廉価シリーズ、REANを使いました。とりあえず安価でメタルなプラグが欲しかったので。
そして見栄えも考えて熱収縮チューブ(赤色にしてみた)を通して熱で炙れば完成!

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個人でケーブルを制作して販売されている方もおられますが、使用した素材を勘案すると売価4,000円前後くらいのケーブル相当、かな。
コネクタがコンパクトなものを使っているので、その点は市販品より扱いやすいかと思われます。

あわせてRCAケーブルも制作。
線材はこだわり?のベルデン1192Aを使用。
コネクタは作りがしっかりしてそうで安かった台湾製のメタルプラグを。RとLの見分け用のリング付き。
製作工程は割愛。
シールド2芯ケーブルを使う場合に、ホット側とコールド側の結線にはいくつか方法があるようです。
・ホット側に2芯の信号線を両方接続してコールド側はシールドを利用する方法
・ホット側に1芯の信号線、コールド側にもう1芯の信号線とシールドを共に接続
などなど。
それぞれ激しく振り回す用途に向いているとかいろいろあるようですが、今回はホットに1芯、コールドに1芯+シールド結線の方法にしました。

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このRCAケーブルも市販品で似たようなものを探すと6,7千円くらいになってしまうみたいですね。
かかった材料費はケーブル500円(1m500円を50cmずつ2本使用)、コネクタが1個250円で合計1500円でした。
ケーブルは手間を考えなければ自作が良さそうですネ。


さて、肝心の音質ですが...
オペアンプ換装前にあまりじっくり聴いていなかったので変化したかも不明\(^o^)/
それでもまぁ、自己満足の面と、巷で定評のある構成なので悪くはなっていないでしょう...。w
HD650をメインで使いますが、特に音質で不満も感じませんでした。

それと、今回4極の3.5Φプラグとプッシュスイッチを購入して曲送り等のできるリモコンを作ろうかと思いましたが...
4極ピンプラグが思ったより大きく、abeeのアルミケースと干渉して挿せず断念。
結局500円で売っていたエレコムのリモコンケーブルを購入しました。

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後から差し込んだ方に音声出力されるので場合によってはDockケーブルの抜き差しが必要になりますが、電源を切っても前回の状況を記憶しているため運用上は支障なし。
これにより、曲送り等をしたい場合に、今まではホームボタンを2回押ししてメニューを出しタップしていましたが、リモコンのボタンを2回押しするだけで次の曲に飛ばせるようになり非常に便利になりました。
もっと早く導入しておけばヨカッタ...。

ともかく、これにてiPhoen周りのオーディオ環境は一旦完成です。
突き詰めるなら、PHA-1なんかのデジタル接続できるポタアン等を用意して行かなければならないですが...寝ホンやおでかけ用ならこのくらいで十二分でしょうネ。

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このページは、kitcatが2013年4月20日 16:29に書いたブログ記事です。

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