FUSION IP-Phone SMART βを試してみた

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フュージョン・コミュニケーションズの提供するIP電話サービスがつい最近スマートフォンで使えるようになり、しかも使わなければ月額0円で番号を維持できることから、データ通信専用端末となってしまったXperia acro HDでの通話用に使えるかどうか試すため、導入してみました。
それと、イオンSIMの帯域でも通話ができるかも試してみました。

fusionipsmart.png

このサービスを利用すれば、月額基本料0円、通話は8.4円/30秒でIP電話番号が1つもらえます。
通話料を高めにすることで、基本使用料やユニバーサル料をFUSIONが負担して月額0円~を実現しているとのこと。
また、050+などの他のIP電話サービスと同様に、FUSION IP-Phone SMARTの利用者間の通話は無料となっているため、友人と出かけた時などにBluetoothヘッドセットと組み合わせればトランシーバー的に使うこともできそうです。

Skypeでいいじゃん!となりそうですが、3Gでdocomo間ボイチャしようとしたら繋がらなかった...
...おそらくAPNにSPモードを利用しているのが原因だったと思われますが。
(でもSoftbank iPhone宛にはつながりました...docomo間だけブロックされる?)

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さて利用法ですが、まず最初にフュージョン・コミュニケーションズのWebサイトから利用登録を行います。
 →登録ページ:http://www.fusioncom.co.jp/kojin/smart/
これはPCからでもスマフォからでもOKです。
私はスマフォから行いましたが...後で自分に発行されたIDを見ながら打ち込む必要があるので、PCで作業したほうがやりやすいかと思います。

登録にはメールアドレス(兼 ログインID)とクレジットカード番号が必須です。
また、1つのクレジットカードで複数回登録することはできないようです。

登録が終わったら、マイページへログインすることで自分に発行されたIDとPASSや、SIPアプリケーションへの設定値などを確認することができます。

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FUSION IP-Phone SMARTはIP電話のサービス部分だけを提供するものであるため、それを使用するアプリケーション等を別途用意する必要があります。
Androidには標準SIP機能が 設定→通話設定 に用意されていますが(メーカーによっては殺してあるかも)軽くググってみると、標準SIP機能で"着信を受ける"をONにするとものすごくバッテリーを消費するようです。
余分なアプリを入れたくない、発信だけできればいいという人は標準SIP機能を使えばスマートに使えるかと思いますが、とりあえず待受もしたいので、マーケットから適当にアプリを探し、オープンソースであるCSipSimpleというものを入れて使ってみました。

・・・入れたばかりなのでバッテリードレインがどうかはまだ判断付かないところですが...
あまりに激しいようなら標準機能で発信のみに限定してしまうかも。

CSipSimpleへの設定は次のとおりです。他SIPアプリでも似たり寄ったりかと。

メニューキー→Accountsを選び、Add acountをタップします。
ウィザード選択画面が表示されるので、Generic wizardsから"Basic"を選択します。
すると下記のような画面となるので、FUSIONの マイページ→ユーザーアカウント情報表示 から、自分のID/PASSを確認し入力します。

screenshot_2012-05-22_0233.png

Account Name : 表示される名前です。複数のSIPを登録した時の見分け用なので適当な値を。
User : マイページの"SIPアカウント"を入力。電話番号の下8桁です。
Server : マイページの"ドメイン"を入力。おそらく誰でも"smart.0038.net"になるはず。
Password : マイページの"SIPアカウントパスワード"を入力。

以上を入力したらSaveボタンをタップします。
入力値に誤りがなく、通信できる環境であれば自動的に接続が始まり、"登録済み"となればOKです。
失敗した場合は、入力値が間違っているか、通信できない環境であるかと思います。
メニューキー→Settingsから、WiFi環境でのみSIPサービスを有効にする だとか、着信音だとかを設定できるので、適宜設定をして下さい。

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ここまで準備出来ればもう発着信が可能です。
フュージョンのページには最大1時間程度、開通に時間が掛かるとありましたが、私が試した時には10分後くらいには発信・着信ともに可能となっていました。

IMG_1100.jpg

さて肝心の通話品質ですが...普通の携帯電話の音声交換より悪いです。
けれど変なノイズがのったりといったことはなく、普通に会話ができる程度ではあります。
(自分で喋って自分で聞いたのであまり正しい評価とは言えませんが...w)

ただしそれよりも問題なのは遅延です。
FUSION IP-Phone側から発信し、docomoの音声交換にて受信(090番号への発信)でテストしましたが、
 FUSIONから発信@WiFI : 0.5秒程度
 FUSIONから発信@FOMA網 : 1.0秒程度
 FUSIONから発信@イオンSIM 100kbps : 3.0秒程度
の遅延が確認できました。

イオンSIMのSpeedTestも行なってみましたが、深夜であったためDown:107kbps、Up:156kbps、Pingも266msと、ベストエフォート上限値の速度が出ている状態でしたがこのような結果でした。
IIJmioの128kbpsSIMで050+を利用しているK氏に遅延がどの程度か聞いたことがありますが特に問題無いと言っていたので、通信速度が遅すぎるのが直接の問題ではなさそうです。
SIPアプリ側で、通信に使用するプロトコルを指定してやれば改善するという書き込みを某掲示板で見た気もするので、そのあたりの問題かもしれません。

最大通信速度ではなく応答速度のほうが重要だと思う(現にWiFi経由は遅延少ないですし)ので、LTEで使用すればかなりイイカンジかもしれません。FOMAは応答速度遅いですからね。
(K氏はIIJmioSIM[LTE対応]をFOMA端末で使っているのでまずはプロトコルを見直すべきかな。)

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月額1000円程度で利用できる安価なMVNOサービス、月額0円からのIP電話サービスと、どんどん意欲的なサービスが開始されてきていて、SIMフリー端末が利用しやすくなってきました。
それに対してキャリア側は総務省が分離プランを推進したものの、某S社が従わずにインセンティブプランを継続したため、当然分離プランとインセンティブプランでは分離プランが市場原理的に勝てるはずがなく、結果的に今の現状・・・MNP超絶優遇、既存の長期継続加入者はいわゆる養分扱いという、以前に増してひどい有様となっています...。
他社が激しいキャッシュバック マシマシを行ったため、docomoですら過激な割引を行なってますし。
...国内のMVNOサービスがdocomoのSIMなのでdocomoの割引は美味しく利用させて頂いてますが、本当にS社はどうしようもないですネ...。
もう伏字でSoftb@nkと書く気すら起きません(^q^)

ちなみに余談ですが、IP電話サービスを主回線として利用する場合、0120のフリーダイヤルや緊急通報には電話をかけられなくなります。 ‥とFUSIONのページに書いてありました。
0120はどうでもいいですが、緊急通報は困りますよね...。
でもご安心を。
緊急通報に関しては国際的に扱いが決まっていて、SIM無しでも発信できます。
SIPアプリが動いていた時に発信するとどんな挙動になるのかはわかりませんし、試せないですが...
スマフォ標準の電話アプリを起動して110なり119をコールすればつながると...思われます。

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このページは、kitcatが2012年5月22日 00:41に書いたブログ記事です。

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