タッチでMetroなWindows8を試してみた

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Windows8のConsumer Preview版が公開されたので、早速導入して試してみました。
色々と触ってみた感じでは・・・ちょっと辛辣に書かざるを得ない・・・そんな結果に。

1時間くらい触った上での感想なので、勘違いしている点も多々あるかもしれません。
逆に言えば直感的に理解出来ない部分の感想。

興味のある人は続きをどぞー。

P3010087.JPG

まずインストール。
Windows8のISOイメージをDLしてきて、DVDメディアに焼いてからインストールを行いました。
操作としてはWindows7同様、最初に必要事項を設定すればあとは途中で入力を求められることなくインストールが完了しました。

ただ、DVDから起動した時の画面が、シンプルすぎて逆にダサくなりすぎている気がします・・・。

P3010085.JPG

インストールが終わると、Metroの画面でユーザーID等の初期設定を行います。
Metroはなんだか10FEET UIを彷彿とさせますね・・・。
WindowsへのログインIDは、従来のローカルプロファイルではなく、MicrosoftIDを使用するようです。
(hotmail等のアカウントです)
クラウド連携して別のPCでも自分の環境設定が利用でき、どこからでも保存データを利用できるように・・・
という設計なんでしょうけれども、仕事で使おうと思うと非常に厄介な仕様ですね。
・・・まぁ、設定次第で従来同様のユーザーIDも作成できるんだと思いますが。

metro.png

初期設定が全て完了すると、Metroのホーム画面から自由に使えるようになります。
MetroUI対応のアプリケーションを起動すると、軽やかなアニメーションと共に全画面表示のアプリが実行されます。
また、従来のデスクトップ画面を表示するボタンもありますし、エクスプローラー等のMetro非対応なアプリを実行すると、自動的に従来のデスクトップ画面に切り替わった上で実行されます。
また、InternetExplorerなどはMetro版の他に従来のウィンドウ表示のものも用意されています。

metro2.png

タスクバーからはスタートボタンが消え、Windowsキーを押すとMetroUIが表示されるようになっています。

画面の右端にカーソルを持って行くと検索や設定などの拡張メニューが表示され、左端に持って行くと現在起動中のMetroアプリ一覧が表示されてタスク切り替えができるようになっています。


さて、大雑把にUIを説明した所で所感を・・・。
Metroの画面から始まり、Metro対応のアプリだけ使っているうちはいいのですが、Metro非対応のアプリを実行するたびに従来のデスクトップ画面に切り替わったり、またMetroの全画面アプリに切り替わったりと・・・徹しきれていない感がすごいです。

 Metroからエクスプローラーを起動 → 従来デスクトップに切り替わりエクスプローラーが立ち上がる → 画像ファイルをダブルクリック → Metroの全画面ビューワが立ち上がる

といった具合に、頻繁に切り替わるのでうっとおしい事この上ない・・・
さらにMetroと従来表示とで根本的なUI、プログラムの終了の仕方やタスクの切り替え方などなどが全然異なるので、一貫した操作が出来ずにストレスが貯まります・・・;

またスタートボタンがなくなっていて、WindowsキーでMetroが起動することからも分かる通り、タブレットなどの端末で、スマートフォンで言うところのホームボタンやボリュームボタンなどの固有のハードウェアキーが付いている環境で使うことを前提としたUIになっているようです。
(ボリュームキーを押しながらクリックする ・・・ といったような操作も定義されています)

そのため、ごくごく普通のPCで使うと非常に操作がしづらい。。。
マウスやキーボードといった、レガシーですが細かい操作が得意で、熟成された操作方法を捨ててまでタッチ前提のUIにする必要性が感じられません。。。
PCだとタッチパネルと違い、画面と操作デバイスが離れているので違和感がすごい・・・。

スタートボタンについても、今までは スタートボタン→すべてのプログラム からやりたい事はひと通りできました。
Windows7になって、検索機能を重視してより簡単に検索で探せるようになりました。
Windows8では、検索機能があるので「すべてのプログラム」の項目を無くしました。
となっているよう?です。

確かに検索は便利ですが、自分の使うパソコンぐらいは普段使うアプリやファイルがどこにあるかを把握していると思います。
たとえば○○○はすべてのプログラムの真ん中くらいにあったな、といった具合に。
それすらも否定されます・・・
場所を覚えていればマウスだけでホイホイ選択できるのに、かならず 検索 という操作が介入することになります・・・。

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鳴り物入りで登場したMetroUIですが、旧来のPCに慣れきった私の感想は以上の通り。
はっきり言って改悪そのもの。
タブレットやスマートフォンには無い、パソコンが持つ利点を完全に潰すUIだと感じました。
そんなにMetroが嫌いなら、従来の表示もできるよ!と言われても、それならWindows7で十二分。
エクスプローラー等で多少の改修(改良ではなく)があるものの、基本的にWindows7と同等になるので、Windows8なんて名前ではなく、Metro部分だけ切り出した割りきった仕様で、WindowsPhone7.5だのWindowsTablet7だのと名乗ればいいんじゃなイカ?

ARMプロセッサへの対応も、新しいAPIを使用したプログラムのみの対応で、従来のIA用のプログラムを実行できるわけではないことから、Metro部分だけ切り離して、CPUにかかわらず全く機能が同じOSとなるように調整したほうが、よほど筋が通っていると思います。

流行りのタッチ操作をメインに据えてみました、さあ使え!
という感じで、パソコン用のOSである必要性を全く感じません...。
仮にタブレット型端末で利用したとしても、Metro非対応のアプリを実行した時点でWindows7のようなUIに切り替わるため、タッチパネルによる操作に最適化されている、とも言えない状態。
タッチ操作にもマウス操作にも徹しきれておらず、どちらかで十分ではなく、どちらも必要。
中途半端すぎです...。

その他にMetroアプリでの動画再生がWindows7に比べ非常に重かったりはしましたが、MediaPlayerを使っても変わりはなかったので、そこはまだOS自体のチューニング不足ということで指摘はしません。

ですがMetroUI、お前はダメだ! Windows Me並みの爆死の予感が・・・(汗

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このページは、kitcatが2012年3月 1日 20:22に書いたブログ記事です。

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